今回は小学校1年生になった長男が、小学校での困りごとが増えて、療育センターに紹介されるまでのお話しをしたいと思います。
・小学校に入学してからトラブルが増えた
・ちょっかい行動や、他害があって困っている
・登校班でうまく登校できなくて困っている
・行き渋りがあって困っている
・療育センターの受診をしたいけど、予約ってどうやって取ればいいの?
という方の参考に少しでもなれば幸いです。
今回のお話でのポイントはこちら↓
・進学前に小学校や学童にはあらかじめ困りごとを伝えておく
・長期休み後に行き渋りがはじまることがある
・登校に付き添っている親御さんは意外に多い
・かかりつけ小児科の先生に困りごとを相談してもよい。必要なら療育センター等への紹介状を書いてくれる。
「みんな大変だよね、うちも大変だったよ(;_:)」という気持ちで書いています。少しでも参考になれば幸いです。
長男の保育園での様子はこちらから↓
学童や小学校には、問題行動についてあらかじめお伝えしておく
長男は保育園の年長さんの時に、保育士さんから問題行動(ちょっかいを出す、1番病、集中できない、行き渋り)を指摘され、療育センターの受診を勧められていました。
しかし療育センターの予約が取れるのは半年以上先。結局小学校に入学してから相談したほうが良いのではないかということになっていました。
両親としては長男の自己肯定感を高めるために「なるべく叱らない」「ささいなことでも褒める」ということを意識して関わっていました。
しかし親が突然変わるのも難しく、結局「友達とすぐトラブルになる」「手が出る」といった困りごとは解決せず保育園卒業となりました。
保育園卒業前に「小学校生活が心配です・・・」と保育士さんにこぼしたところ
「あらかじめ小学校や学童の先生に伝えておくと、気にかけて関わってくれますよ!」
とアドバイスをいただきました。
さっそく学童と小学校の先生に、事前に長男の困り行動について伝えておくことにしました。
学童の先生には3月中に、小学校の先生にはあらかじめアポを取り小学校の入学式の後に「発達障害の疑いがあり手が出やすいこと」「友達とトラブルになりやすいこと」をお伝えしました。
あらかじめ先生方にお伝えしておいたことで、日々の生活の中で目を配ってくれることが多かったり、細かく連絡を下さったのでありがたかったです。
入学してすぐは順調そうに見えた
入学後からゴールデンウィークまでは特にトラブルの報告はなく「元気でやってますよ」との連絡が多くほっとしていました。本人も「小学校が楽しい」と話し、行き渋りも見られませんでした。
授業では手をあげて発言することが多く、ムードメーカーのような存在で、中休みも積極的に友達と校庭で遊ぶことが多いと聞いていました。
学童では少しリラックスするのか、遊びの際に友達とケンカになったりすることもあったようですが、目をかけていただいたこともあり大きなトラブルはなく過ごしていました。
ゴールデンウィーク明けから行き渋りに
しかし困りごとが増え始めたのはゴールデンウィークが終わった6月ごろから。
同じ登校班の上級生から「長男がちゃんと並んで歩かない」「はみ出たり、前の人にちょっかいを出したりして困っている」と、先生が相談を受けたと連絡がありました。
長男と担任の先生を混じえて登校班で話し合いが行われ、先生から長男に対しきちんと並んで歩くよう指導がありました。
しかし「並んで歩けない」「ちょっかいを出す」といった行動はやめることができず、長男も「登校班で行きたくない」と話し行き渋りが始まりました。
当時私は時短勤務だったので、長男と一緒に登校班に並び、長男に付き添って学校に行くことにしました。よく見るとお子さんと一緒に登校している親御さんは意外に多く、勇気づけられました。
一緒に登校するのは問題ないのですが、下駄箱まで行くと「行きたくない」と泣きじゃくる長男。しかし私は出勤しなければならず、長男をおだてたり、なだめたり、突き放したり、色々やってなんとか学校に行かせていました。
学校生活でも隣の女の子にちょっかいを出したり手を出したり、並んでいる時にちょっかいを出すなどしてトラブルになることが増えました。水道を使う順番も守れず、トラブルになることがありました。
クラスメイトの親御さんからも、長男について先生へクレームが入るようになり、先生から親御さんのお名前をお聞きして授業参観の時に夫婦で謝りに回りました。
何より長男自身が、度重なるトラブルに傷ついているように見えました。日増しに目付きがするどくなり、感情的に反抗する様子が増えていきました。
夫婦で謝罪に回るのは本当に辛かった・・・その後の授業参観や懇談会も地獄ですが、だんだん面の皮が厚くなっていきました(笑)
スクールカウンセラーに相談
学校でのトラブルが増えてしまったので、思い切ってスクールカウンセラーの方に相談することにしました。
スクールカウンセラーは、臨床心理士、精神科医、心理学系の大学の常勤教員など、臨床心理に関し高度に専門的な知識・経験を有する者であり、心の専門家として専門性を有しつつ、教員等と異なる立場として外部性があることから、児童生徒へのカウンセリング、教職員及び保護者に対する助言・援助において効果を上げています。(文部科学省HPより)
長男の小学校のスクールカウンセラーさんは、区役所から派遣されているようで、近隣の小学校のスクールカウンセラーも兼ねているようでした。
決まった日に学校に来院されるので、副校長先生や児童専任の先生などの担当の先生を通して面談予約を取ります。学校にいらっしゃらない時でも、都合が合えば区役所でも相談可能のようでした。
スクールカウンセラーに相談する利点としては、学校の先生としてはではなく、第三者の立場として話を聞いてくれる点です。
親が担任の先生へ直接伝えにくいこと(頭ごなしに叱らないでほしいとか、席は前の方にしてほしいとか・・・)についても話を聞いてくれて、長男がなるべく穏やかに過ごせるよう先生と話し合ってくださいました。
学校の先生の方の中にあるルールとか、組織の決まりに縛られすぎることなく、柔軟に対応するよう働きかけてくれたことが、とてもありがたかったです。
またスクールカウンセラーの方と話し合って、療育センターの受診や通級の利用について前向きに検討することになりました。
「通級指導教室」の略。軽度の障害をもつ児童生徒が、通常の学級に在籍しながら、障害の状態に応じて特別な指導を受ける教育形態。
思いがけずかかりつけの小児科の先生に相談
スクールカウンセラーの方に相談して、学校でなるべく穏やかに過ごせるよう対応していましたが、すぐに問題行動が無くなるというわけではありませんでした。
定期の予防接種でかかりつけの小児科に行った際も、お医者さんに暴言を吐き大暴れ。
注射が何より苦手ということもあっての行動だと思いましたが、強く反抗するその態度は異常のように感じました。
お医者さんに謝罪しつつ、普段から学校で他害やトラブルがあり困っていることを相談しました。
するとお医者さんから
「それは本人も相当困っているだろうし、療育センターに相談した方がいいよ。紹介状書くから予約を取って。」
と勧められました。
担任の先生やスクールカウンセラーさんに相談して、これから発達障害の診断を進めていこうと思っていたところだったのですが、思いがけずスムーズに療育センターの受診ができることになりました。
ちなみに紹介状をいただき、療育センターに予約の電話した時点で予約が取れたのは半年先だったのですが、急な空きが出たと連絡を頂き、結局は予約の電話をしてから1ヶ月ほどで療育センターの受診をすることができました。
もしかしたら、小児科の紹介状があること、そして他害があり周りに迷惑をかけていることが順番が早くなる要因だったのかもしれません(^^;) 情けないですが・・・
長くなりましたのでいったんこの辺で♪
次回は療育センターの受診についてお話ししていきますね!
私たちの経験がだれかの役に立ちますように。
お読み下さってありがとうございました!